ぜん breath IV

空間の住人 2

入口を入ってすぐ左に目に入る住人は歩きながら煙草を吸っている。搬入を手伝ってくれた友人が人形の手に持たせたものだ。

今年の人形たちは昨年のものに新聞紙を貼付けたもの。これだけは顔のところに意図的に顔の印刷部分を貼ったので女性の目を閉じた表情が見て取れる。気付いた人はどれくらいいたのかな…。

入って正面に見える手をつなぐ親子と、その後ろではしゃぐ子供。家族の姿である。これが好きだと言う人はわりと多かったようだ。ほのぼのとした光景。最初に飾りつけが決まった人形だったかも。

子供たちは関節が柔らかく動く造りになってました。

親子の脇、入口向いの壁中央辺りに足を伸ばして座る住人。

緊張感のない様子が好きな人もいました。

同じように床に座ってぼんやりしていた訪問者の人が空間に溶け込み過ぎて分からなくなったこともありました。(笑)

奥右角で伸びる住人と、向かい合い踊る(伸びる)住人。

角の方はラジオ体操をやってるようだと友人が言った。

右下の写真は踊る人の頭越しに飛ぶ人が見える。

地面を離れ飛ぶ住人。躍動感があって面白いと言ってた人がいました。「今年のは元気だね…」
左が飛ぶ人の向い下のところに座り込みうなだれる子供。

「かわいい」といっていく人がいた。

これより小さい親子の子供の人形は最終日にもらわれていったものの途中の電車で行方不明になり、後日もう1人の子供を送ってあげたという裏話もありました。

上の住人は映像を映す仕事をしているように形作った。映像はプロジェクターの下でモニターでも映していた。

左は竹で音が鳴るように搬入の時に考えて作ったけれど実際は誰かが叩かないと鳴らなかった。

下はそれに腰掛ける女性。腕に赤ん坊を抱いている。

赤ん坊は今年も登場で皆勤賞ものかな…

子供を抱く母の姿。

それぞれに人形たちの姿を見て、いろいろとひとそれぞれに感じることがあったみたいです。

たとえば温かさ。

たとえば淋しさ…。

母子の姿と、その奥隅にもたれる人。右下に座る子供。それぞれに思いに深ける住人たち。これらすべてが空間の空気感を生み出しました。そして、訪れる人の空気が…。

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