ぜん breath X

映像

今年は初夏から秋にかけて地元の稲作に参加させていただきました。田舎生まれですが実家には田んぼがなかったのでほぼ初体験です。田植えの時の泥の感触と匂い、そこに息づく虫や鳥たち、同じく一緒にやった子供たちとの交流も新鮮でした。収穫の後のたき火に集まってくる子供たちの目の輝きが忘れられません。本来、人はこうやって自然を敬い、生かされているのだと感じました。動く肉体の映像は今年こそ止めようと迷ったのですが、やはり「恥」を入れなければなりません。撮影は近所の大学構内の林の中。
稲作を指導して、ほとんどやってくださった地元の農家の人たちと保存会の人たちの優しさが心にしみました。「米」という字は八十八の手間をかけるところから生まれました。現代人は手間を省くことを便利と履き違えて、どこか狂ってしまっている気がしてなりません。生きること、生活することとは本来、手間をかけてやることなのでしょう。今さら昔の生活に戻ることは出来ませんが、そのありがたさを忘れないで生きていければいいと思います。本当に大切なものはすぐ手の届くところにあって気付かないだけなのでしょうからね。本当に心から感謝を込めまして…ありがとうございますと言えるように。

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